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21世紀は「心の時代」といわれています。医療の流れも、身体を機械の部品のようにみ るのではなく、全人的な存在として捉える方向へと変わりはじめています。心と身体がいかに密接にかかわっているか、われわれは日常体験として知っている筈です。例えばストレスが様々な病気の一因となることは良く知られています。ちょっとした心配事でも、女性ホルモンのバランスが崩れ、生理に異常をきたした体験をお持ちの方は少なくないと思います。こういった場合、ホルモン剤 治療だけではなく心のケアが有効なことがあります。

欧米では、感情と人の免疫機構には関連があることが科学的にも証明され、臨床にも応用され始めています。精神神経免疫学という分野ですが、こういった精神・心療的なアプローチがこれからはますます必要になると思われます。 特に産婦人科領域では、すべての疾患に心理的アプローチが有効であると言っても過言ではありません。初潮にはじまる女性としての一生で、月経困難症・月経不順・不妊・避妊・妊娠・婦人科検診・更年期・骨そしょう症、といった様々な問題が起きてきます。このような問題に対し、身体だけを診るのではなく、その人の全体(どういう性格か、家族関係はどうか、社会的にどのような立場か、何が好きで何が嫌いか、信じるものは何か・・・・など)をみていくことが大事なのです。

女性にとって産婦人科は、いわば生涯にわたるホームドクターです。とはいえ"産婦人科は受診しにくい科"というイメージが一般にあるようです。同じ女性として、また臨床心理士の観点から心と身体の治療を目指して、皆様のホームドクターとしてお役に立てればと思っております。