婦人科をパートナードクターに その痛み、我慢するものだと思わないで

生理の不調は病気のサインという場合もあります。
それでも、婦人科へ行くことに抵抗を感じてる人は少なくないのも事実。
皆さんが知りたい婦人科のあれこれ、ギモンを「よしの女性診療所」の吉野一枝先生に伺いました。

20代後半から30代は一番婦人科に来てほしい年代

婦人科は妊娠・出産しなければ縁がないところ、という認識がまだまだあるのかもしれませんが、一番婦人科に来てほしいのは20代後半〜30代の方々。子宮頸がんなどを発症しやすい年代ですし、検診が必要な時期なんです。
女性は一生女性ホルモンにかかわって生きていくので、月経がある時期は毎月体調が変動します。

女性ホルモンを知り、味方につけることが健康につながります。その女性ホルモンのエキスパートが婦人科です。婦人科をパートナードクターにして、定期的に来てほしい。そうしてどんなときも健康に過ごしてもらいたいと思います。

美容院を探すような手軽さで自分に合う婦人科を

最近は女性外来が増えて女性が来院しやすい病院が増えています。
治療方針をきちんと説明してくれる先生、そしてその説明を自分が納得できることが大事です。
とにかく気になることがあってもなくても、気軽に行ってみて相性の合う先生を見つけてください。

働きすぎている子宮に休息を与えてほしい

生理によって女性ホルモンの大きな変化に長い時間さらされている現代女性はそれだけ婦人病リスクも上がっています。そこでホルモンバランスを整え、排卵をお休みさせてくれるのがピルです。

昔のピルと比べ、現在のピルは低用量ピルといって効き目がやさしく、懸念される副作用もほとんどありません。
毎月生理トラブルで悩んでいる方はピルを使うことも選択肢のひとつです。

正しいピルの知識Q&A

ピルを飲むことは不自然なことですか?
もともと女性の身体にある女性ホルモンの濃度を調節するのがピル。
昔の女性と違って、現代女性は子ども4〜5人も産みません。
その時点で、女性の身体によってすでに不自然なこと。
その不自然な状態のまま、無駄に排卵させて病気になるリスクを高めるより、卵巣を休ませることがおすすめ。
それができるのがピルなのです。
ピルを飲んだら太りますか?
太りません。PMSで心身にストレスがかかって暴飲暴食していた人が軽減し、やせた例があります。
ただ、むくむ場合はあるので、うちの診療所では漢方薬などで対処します。

上手に鎮痛剤を使うのも手

痛みを我慢しないことが大切です。日常生活に支障をきたすほどの痛みがあるのはよくありません。
鎮痛剤を上手に利用すべきです。市販の鎮痛剤は、痛くなりすぎる前に飲むのがコツ。
痛みのピークが来てしまったあとでは効きが悪いのでご留意を。

また、痛みの神経というのは我慢していくとどんどん発達し、小さな痛みも大きな痛みに感じるようになってしまうもの。ですので、助長させないためにも痛みを我慢しないこと。また、鎮痛剤を使いすぎると効かなくなるというのは迷信ですので気にせずに。

ただ、我慢できないほどの痛みがある場合は、病気の可能性もありますから、ぜひ婦人科を受診してください。

リンネル 2013.No27(宝島社)に掲載